裏道走行は多くのリスクが伴います!

山梨に住んでいる私たちは移動手段のほとんどが車だと思います。通勤・通学の時間帯や休日の幹線道路などは渋滞で目的地に着くまで時間がかかってしまいます。そこで裏道を使い渋滞を避ける方も多いのではないでしょうか。今回は裏道を使うときのリスクと注意点を紹介していきたいと思います。

 

裏道に潜むリスク

裏道は車の走行に適した道路交通環境とはいえない。

裏道の多くはセンターラインも歩車道の区分もなく、道幅も狭い道路です。利用者のほとんどは歩行者や自転車なので車に適した道路交通環境ではないのです。こうした裏道を通る場合の主なリスクをみていきましょう。

 

・路面の道路標示が多く、薄くなっていたりするため交差点やT字路などを見落としが多くなる。

・通行している歩行者や自転車の側方を通過するときに安全な間隔がとれない。

・対向車がある時はどちらかが退避しなければならない。

・交差点だけでなく、住宅の出入り口からの飛び出しがある。

 

このように裏道には様々なリスクが潜んでいます。裏道を「抜け道」として利用するのは裏道の方が交通量が少なく、信号機も少ないため幹線道路よりもスムーズで時間的に早く目的地に着けるという思い込みがあるためと思われます。

しかし裏道には先にあげたリスクがあり、安全に走行するには様々な制限があります。例えば、歩行者や自転車が通行している場合は、スピードを出して走行することは困難です。歩行者や自転車がいない場合でも、小さな見通しの悪い交差点などからの歩行者や、自転車の飛び出しに備えるにはスピードを落とす必要があります。さらに、対向車がある場合、安全にすれ違うには一時停止か徐行を行います。

このように裏道を「抜け道」として利用しても思ったほどスムーズに早く走れるわけではありません。これらを考えれば「抜け道の走行はリスクの方が大きいと言えるでしょう。

 

裏道走行の注意点

裏道は基本的には生活道路であり、周辺住民の為の道路です。やむを得ず裏道を使う場合は安全をしっかりと確保した走行を心がける必要があります。裏道の走行には大きく2つのパターンがあります。

 

渋滞等の迂回路としてこれまで走行したことがない裏道を利用する場合

裏道を「抜け道」として日常的に利用している場合

➀と②では同じ裏道走行でも少し注意点が異なります。

 

➀のパターンの注意点

初めての裏道を走行する場合、その道路の形状、交通環境がわからないので危険がどこに潜んでいるのかわかりません。また、幹線道路のように案内標識が設置されているわけではないのでカーナビに頼りがちになってしまいます。

初めて走行する裏道ではスピードを十分落とし、道路標識、路面標示に目を配りましょう。カーナビを操作する際は空き地などを見つけ停車してからルートの確認を行いましょう。

 

②のパターンの注意点

裏道を普段から「抜け道」として利用している場合道路の危険な場所等の把握はできていますが慣れからくる落とし穴があります。それは油断や思い込みです。油断や思い込みがある分周囲の警戒感が薄れ急な飛び出しに対応できない可能性があります。常に始めて運転する道路と同じように慎重に走行することが大切です。

 

渋滞しているとどうしても空いている道路を探したくなります。しかし今はスマホで皆同じ情報が手に入るので検索した道に行けばその先がひどい渋滞になりかねません。なので余裕を持った行動を心がけ交通事故の防止に努めましょう。

PageTop