追突事故には気をつけましょう
長かった梅雨も明けて本格的に暑くなってきました。
コロナ禍でなかなか外出できないご時世ですが、夏休みやお盆休みを控え車でお出かけや帰省しようと考えている方も多いと思います。しかしこの時期に増えてくるのが高速道路での追突事故です。
警察庁の調べによると、コロナ禍以前の過去4年間の高速道路における人身事故を類型別でみた場合「追突」が70%以上を占めています。また、コロナ禍により交通量が減少した昨年中でも、追突が66%を超えて最多となったそうです。高速道路での追突事故で最も多いのは、渋滞等により停車している車両への追突になります。
一年の中で追突事故が多いのが交通集中による渋滞が多いゴールデンウィーク中、お盆休み、年末の時期になります。交通集中により渋滞の発生しやすい箇所は地形などが関係しており、上り坂やサグ部(緩いV字型の地形で、下り坂から上り坂に差し掛かる場所)が最も多くなっています。上り坂に差し掛かったことに気づかないドライバーが、アクセルをそのままの状態で走行しているため速度が低下し、後続車との車間距離が縮まるため渋滞が発生します。このような場所には渋滞ポイント標識などが設置され始めているので、事故防止のために速度を低下させないように心がけることが大切です。また、渋滞の末尾では後続車の追突事故を防ぐためにハザードランプを点灯させましょう。
追突事故を防ぐには運転に集中し、しっかり前を見て十分な車間距離を保つことが基本になります。例えば時速100kmで高速道路を走行する場合、1秒間で約28m、5秒間で約140mも進みます。その為、何気ない脇見が命の危険に直結してしまいます。
追突事故を発生させないためにドライバーは前車との車間距離を2秒以上開け走行することが大切です。雨の日の場合は4秒以上開けることを心がけましょう。
万一、高速道路上で事故や故障が起き、やむを得ず停車しなければならないときは二次的な事故を起こさないことが重要になります。このような状況になった時の対応を紹介します。
➀ハザードランプを点灯させ、路肩に停車
後続車の追突を防止するためにハザードランプを点灯させながらゆっくり路肩に停車しましょう。
②車の後方に発煙筒や停止表示器材を設置
路肩に停車したらガードレールの外などを通り車の後方まで行き、後続車に注意しながら発煙筒や停止表示機器を設置してください。
③引き続き安全な場所への避難
ドライバー、同乗者共に路肩や車内に残らずガードレールの外など安全な場所へ避難してください。
④発生した事故・故障の状況の通報
高速道路での緊急通報先:警察「110」、道路緊急ダイヤル「#9910」に安全な場所から通報しましょう。