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暖かくなってきました!居眠り運転に注意!
暖かい気候の日が増えてきて櫻も満開になってきました。コロナもだいぶ落ち着き遠くへお花見に出かける方や旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。最近暖かくなり車の運転中うとうとしてしまうなんてことありませんか?
せっかくのお出かけで居眠り運転が原因で交通事故を起こしてしまったら楽しい気分が台無しになってしまいます。今回は居眠り運転の対策と対処方法をお伝えしていきます。
まず、居眠り運転の特徴として高い死亡率が挙げられます。
居眠り運転はハンドル操作やブレーキ操作などによる危険回避行動がとれないためスピードが出た状態での事故が起きやすくなっています。特に高速道路における死亡率は他の要因と比べ4倍以上高くなっています。
居眠り運転を引き起こす原因
居眠り運転を引き起こす原因の多くは睡眠不足によるものです。十分な睡眠時間は7~9時間といわれており、睡眠時間が短ければそれだけ事故のリスクも上がってきます。
睡眠時無呼吸症候群などの病気も居眠り運転を引き起こす原因の一つです。この病気は十分な睡眠時間が取れているにも関わらず、睡眠中に無呼吸になる影響で脳に酸素が十分に送られず脳がうまく休まらなくなってしまうものです。その為、日中に強い眠気に襲われ居眠り運転に繋がってきます。
また、花粉症の薬や風邪薬などの副作用で眠気を催すものもあるので服用している方は注意しましょう。
睡眠の質を高める3つの方法
1.生活習慣の改善
生活習慣の改善といってもいろいろありすぎてなにから手を付けていいかわからなくなりますがまずは“光”をコントロールしてみましょう。日中は外に出て日光を浴び夜はできるだけ暗い場所で過ごしましょう。ただし、寝る一時間前にスマホやパソコンを見てしまうと脳が「今は昼だ」と認識してしまい睡眠の質が悪くなってしまいます。
生活習慣を整えるには体内時計の調節も重要です。人間の体内時計は個人差はありますが24時間より長く設定されています。朝に日光を浴びることによってそのズレを調節していることがわかっています。そして日中きちんと日光を浴びることで夜に深い睡眠がとれることがわかっています。
2.寝室の環境を整える
冬の場合は湿度を20度くらい、夏は26度くらいを目安に設定し、湿度も気をつけるとなお良いでしょう。
3.ストレス対策
個人差はありますが仕事や人間関係などで生じたストレスは睡眠にも影響します。ストレスを感じたらその日のうちに対処した方が良いので自分がリラックスできる趣味、ストレッチやヨガのような運動や入浴をして心を休ませてあげるのが良いでしょう。
眠気覚ましの方法
・カフェイン(コーヒー1~2杯)+仮眠(15分程度)
30分以上仮眠をとってしまうと睡眠慣性と呼ばれる寝ぼけた状態が続くため逆効果になってしまいます。長めの仮眠をとる場合は起きた後身体を動かすなど身体をリフレッシュさせてから運転しましょう。カフェインは摂取後15~30分で効果が出始めるためカフェインをとってから15分の仮眠を行うのが良いでしょう。
・2時間に1回以上の休憩
高速道路には50Kmごとにサービスエリア、15Kmごとにパーキングエリアが設置されています。長時間のドライブでは車を止めて外の新鮮な空気を吸いましょう。
・ガム、昆布を食べる
脳の血管を拡張させ血行を良くするため眠気防止の効果があり、一時的な覚醒効果があります。
・会話をする・歌を歌う
同乗者がいる場合は会話に付き合ってもらうのが効果的です。一人の時は歌を歌って眠気を飛ばすのも効果的になってきます。
今回紹介した対策と対処法を心がけ長距離ドライブでも安心・安全に目的地まで到着できるように意識しましょう。
「コンビニワープ」何気なくしていませんか?
信号を待たずに角地にあるコンビニやファミレスの駐車場などを利用して右左折する行為を見たことはありませんか?このような行為は「コンビニワープ」と呼ばれ死亡事故も発生している危険な行為です。今回はコンビニワープの危険性についてお伝えします。
赤信号の待ち時間を短縮するために、交差点沿いに面したコンビニ等の駐車場を横断する「コンビニワープ」が社会問題になっています。2020年にはコンビニワープをした軽トラックと3歳の子供が衝突し子供が死亡するという痛ましい事故が発生しました。事故を起こしかねないコンビニワープはなぜ発生してしまうのでしょうか。
コンビニワープをしてしまう人は「目的地まで急いでいる」「時間を短縮したい」と思っている方がほとんどだと思います。そのような人は駐車場に入る前に一時停止をせず歩行者や自転車と衝突する危険性が高くなります。また、急いで運転している為駐車場内にも関わらずスピードを落とさず走行する車も多くなります。駐車場を利用している方からするとコンビニワープをする車の挙動の予測がつきにくくスピードも出ている為恐怖に感じる方も多いはずです。
こんなにも危険な行為なのに街でコンビニワープが減らないのはなぜなのでしょうか。
それは、コンビニワープは今の道路交通法では取り締まることができないからです。コンビニの駐車場は公道ではなく私有地にあたるので警察が取り締まることができません。
赤信号を避けるための行為であっても、公道上ではない為信号無視として扱うこともできません。また、私有地内のトラブルは民事扱いになるため警察側の関与も難しくなってきます。
しかし、過去には不特定多数の車両や人が行きかうことから、駐車場内も道路とみなされた判例も存在します。そうなれば道路交通法を適用することも可能です。
実際に事故を起こしてしまった場合は過失運転致死傷にあたる場合があります。
たった数秒で相手の人生、自分の人生を狂わせない為にこころと時間のゆとりを持って運転しましょう。
2月も雪に備えましょう!
まだまだ寒い日が続きますね。普段山梨県は雪が多く降る地域ではないですが、2014年の大雪のように2月や3月にも雪の降る可能性は大いにあります。今回は今からでも出来る大雪が降った際の対策と大雪が降った際に起こるホワイトアウトなどの対策方法を伝えていきたいと思います。
雪が降った際気をつけるポイントは大きく5点あります。
・スリップが起こりやすい
・車の停止距離が長くなる
・視界が悪くなる
・積雪時は道路標示が見えなくなる
・立ち往生
積雪量が少ない山梨ですがいざという時に慌てないように雪の時の対策を見ていきましょう。
スリップが起こりやすい
タイヤがスリップすると再びグリップが回復するまで操作不能になってしまうため、降雪時は馴れた道を運転する場合でも油断してはいけません。交差点・カーブ・橋の上などのアイスバーンが発生しやすい場所を走行する際は“急”のつく動作は控えましょう。
例えば交差点など交通量が多い場所で積雪があると雪が解け圧雪され鏡のように凍結して滑りやすくなるミラーアイスバーンが発生しやすくなります。黒いアスファルトが見えている路面は一見滑りにくそうですが実際はブラックアイスバーンになっているかもしれません。ブラックアイスバーンとはアスファルトの上に薄い氷が張っている状態で一見濡れているだけに見えるため油断しているとスリップしてしまいます。雪が積もっていない路面でも「凍っているかもしれない」とかもしれない運転を心がけましょう。
車の停止距離が長くなる
積雪路では路面とタイヤの摩擦係数が低くなります。その為車の停止距離が長くなり、ブレーキをかけてもなかなか車が止まらず追突事故を起こしてしまったり、赤信号で交差点に進入してしまうなどの危険があります。
視界が悪くなる
降雪時は前方だけでなくサイドミラーやリアウインドウにも雪が付着する為後方や側方の視界も悪くなります。特に風が強い日は吹雪や地吹雪によるホワイトアウトが発生します。ホワイトアウトが起きた際はハザードランプを点けて少しずつ減速していきましょう。徐行するか、安全な場所に停車し視界が戻るまで待ちましょう。
ホワイトアウト中は数メートル先も見えなくなるので急停車すると後方の車から追突されるだけでなくスリップ事故の原因になります。
また、前方車両がある程度見えるのであれば車間距離を維持しつつ追走しホワイトアウトから抜けきる選択肢もあります。新雪だと大型車などによって巻き上げられた雪が雪煙となってホワイトアウトに似た現象が起きる場合があります。大型車の後方を走っている際や、すれ違いそうな場合はワイパーを事前にかけたりすぐに減速できるように備えておきましょう。
積雪時は道路標示が見えにくい
横断歩道や一時停止場所には、道路標示とともに道路標識が設置されている場合が多いので、積雪により道路標示が見えない場合は道路標識によく注意して走行しましょう。また、センターラインや道路端はわかりにくい場合は、道路の中央や左端に寄りすぎないようにしましょう。轍やタイヤの跡がある場合は、それに沿って走行するのがよいでしょう。
立ち往生
大雪が降っている際は高速道路や幹線道路で渋滞が起き立ち往生してしまう可能性があります。立ち往生してしまった際一番気をつけなければならないのは排気ガスによる一酸化中毒です。雪によりマフラーが塞がると一酸化炭素が車内に充満してしまいます。無色無臭な一酸化炭素は気づかないうちに充満し健康被害を訴えるケースは少なくありません。立ち往生してしまった場合はエンジンを切り車内の中で毛布や上着を使い暖をとりましょう。また、定期的にドアが開くか確認しタイヤ、ドア、マフラー周りの雪かきを行いましょう。雪道を走る予定のある方は万が一に備えスコップなどのアイテムを車に備えておくと安全です。
雪道のトラブルのために備えとくと便利なアイテム
・牽引ロープ
・毛布・タオル
・スノースコップ
・長靴・手袋
・ブースターケーブル
・タイヤチェーン
・懐中電灯
このほかにも車のガソリンを満タンにすることを心がけるといざというとき暖をとることができます。
今回は雪道の走行時に注意するべきことを紹介しましたが雪予報の日は極力外出を避けトラブルや事故のリスクを回避することが大切です。どうしても外出される際は“急”のつく動作は避けることで事故を減らすことができます。万が一のトラブルに対応できるように備えておきましょう。
裏道走行は多くのリスクが伴います!
山梨に住んでいる私たちは移動手段のほとんどが車だと思います。通勤・通学の時間帯や休日の幹線道路などは渋滞で目的地に着くまで時間がかかってしまいます。そこで裏道を使い渋滞を避ける方も多いのではないでしょうか。今回は裏道を使うときのリスクと注意点を紹介していきたいと思います。
裏道に潜むリスク
裏道は車の走行に適した道路交通環境とはいえない。
裏道の多くはセンターラインも歩車道の区分もなく、道幅も狭い道路です。利用者のほとんどは歩行者や自転車なので車に適した道路交通環境ではないのです。こうした裏道を通る場合の主なリスクをみていきましょう。
・路面の道路標示が多く、薄くなっていたりするため交差点やT字路などを見落としが多くなる。
・通行している歩行者や自転車の側方を通過するときに安全な間隔がとれない。
・対向車がある時はどちらかが退避しなければならない。
・交差点だけでなく、住宅の出入り口からの飛び出しがある。
このように裏道には様々なリスクが潜んでいます。裏道を「抜け道」として利用するのは裏道の方が交通量が少なく、信号機も少ないため幹線道路よりもスムーズで時間的に早く目的地に着けるという思い込みがあるためと思われます。
しかし裏道には先にあげたリスクがあり、安全に走行するには様々な制限があります。例えば、歩行者や自転車が通行している場合は、スピードを出して走行することは困難です。歩行者や自転車がいない場合でも、小さな見通しの悪い交差点などからの歩行者や、自転車の飛び出しに備えるにはスピードを落とす必要があります。さらに、対向車がある場合、安全にすれ違うには一時停止か徐行を行います。
このように裏道を「抜け道」として利用しても思ったほどスムーズに早く走れるわけではありません。これらを考えれば「抜け道」の走行はリスクの方が大きいと言えるでしょう。
裏道走行の注意点
裏道は基本的には生活道路であり、周辺住民の為の道路です。やむを得ず裏道を使う場合は安全をしっかりと確保した走行を心がける必要があります。裏道の走行には大きく2つのパターンがあります。
➀渋滞等の迂回路としてこれまで走行したことがない裏道を利用する場合
②裏道を「抜け道」として日常的に利用している場合
➀と②では同じ裏道走行でも少し注意点が異なります。
➀のパターンの注意点
初めての裏道を走行する場合、その道路の形状、交通環境がわからないので危険がどこに潜んでいるのかわかりません。また、幹線道路のように案内標識が設置されているわけではないのでカーナビに頼りがちになってしまいます。
初めて走行する裏道ではスピードを十分落とし、道路標識、路面標示に目を配りましょう。カーナビを操作する際は空き地などを見つけ停車してからルートの確認を行いましょう。
②のパターンの注意点
裏道を普段から「抜け道」として利用している場合道路の危険な場所等の把握はできていますが慣れからくる落とし穴があります。それは油断や思い込みです。油断や思い込みがある分周囲の警戒感が薄れ急な飛び出しに対応できない可能性があります。常に始めて運転する道路と同じように慎重に走行することが大切です。
渋滞しているとどうしても空いている道路を探したくなります。しかし今はスマホで皆同じ情報が手に入るので検索した道に行けばその先がひどい渋滞になりかねません。なので余裕を持った行動を心がけ交通事故の防止に努めましょう。
高齢ドライバーの事故が増えています!
去年の山梨県の交通事故件数は1986件で去年の同じ時期と比べ64件減少しています。
交通死亡事故件数も25件発生しましたが去年の同じ時期と比べると6件下回っています。
交通事故件数は最多だった2003年の7696件と比べると約75%減少しており、県警は車の安全性能向上や街頭誘導などで交通マナーが改善した結果と分析しています。
一方、高齢者が関わる交通事故はなかなか減らない状況です。車社会の山梨県では高齢者の免許返納は生活に大きなダメージを与えかねません。
今回は高齢者が交通事故を起こさない、巻き込まれないための注意点を紹介していきますので身近に高齢者の方がいらっしゃる方は交通事故を防ぐために情報を共有してみてください。
高齢ドライバーに多い事故の特徴
高齢ドライバーが起こした死傷事故の内容をみると車対車の衝突事故が8割を占め、その中でも「出会い頭」が最も多く、「追突」「右左折時」のケースが続きます。死亡事故発生率をみると車が単独で起こした事故が多く発生しており、中でも「路外逸脱」「工作物衝突」による死亡事故が目立ちます。では、各ケース別に高齢ドライバーが起こしやすい事故の特性を見ていきましょう。
出合い頭と右左折時
交差点では、信号の有無にかかわらず右折時に対向車と衝突したり、直進時に左右からくる車と衝突したりしています。加齢に伴う動体視力の衰えにより対向車の速度や距離を見誤ったり、視野が狭くなり対向車や信号機、標識を見落としたりして、交差点に進入し衝突するケースがみられます。また、「慣れた道だから」「車が左右から走ってくるとは思わなかった」など、ベテランドライバーにありがちな油断や習慣化された運転により、気付かないうちに危険な状況に陥って、事故が発生しています。
追突事故
停止するときに前の車との距離を読み間違えたり、前の車の停止に気付かなかったり、前の車が動いたと勘違いして発進したりするなど、ちょっとした認知や判断の誤りで追突が発生しています。一方、慌ててブレーキとアクセルのペダルを踏み間違えたり、ペダルを踏む力が弱く止まりきれなかったりするなど、運転操作の誤りで追突するケースもみられます。
路外逸脱と工作物衝突、正面衝突
路外逸脱や工作物衝突、正面衝突は、カーブに続き直線道路で事故が多く発生しています。カーブに気付かなかったり、カーブの大きさを見誤ったりしているのに加え、ブレーキ操作の遅れやハンドルの切り損ねなど、運転操作の誤りによる要因が重なり、曲がりきれずに事故が起きています。路外逸脱では、側溝脱輪や横転、田畑や水路などへの転落、電柱や防護柵、建物などへの衝突による重大事故がみられます。また、反対車線に逸脱し対向車と正面衝突する死亡事故も発生しています。
交通事故に巻き込まれないようにするには
交通事故による歩行中の死者の多くは、65歳以上の高齢者です。高齢者の歩行中の死亡事故の大半は横断中に発生しています。その主な要因として次のような高齢者の行動特性が挙げられます。
・高齢者は視力が低下し、耳も遠くなって車の音も聞こえないことがあるため、車の接近に気づきにくい。特に暮時にヘッドライトを点灯していない車は気づきにくい。
・歩く速度が遅いため、青信号で横断を始めても途中で赤信号になることがある。
・振り返るなどの動作が困難な人もいるので、道路の状況を確認せずに横断してくることがある。
・車のほうが止まってくれると考えて横断してくることがある。
高齢者を事故から守るためには以上のことを考えながら運転しなくてはなりません。
特に気をつけなければならない点を5つ紹介していきたいと思います。
・自車線側だけでなく、対向車線側の道路脇にも目を向けて、横断しそうな高齢者がいないかどうかを確認しましょう。特に対向車がある場合は、高齢者が隠されてしまい発見が遅れることがありますから、早めの発見に努めましょう。
・道路脇に高齢者を見かけたら、横断してくるかもしれないと考えスピードを落とし、高齢者の動きに注意しましょう。
・高齢者が横断を始めたときには、横断歩道のない場所でも一時停止や徐行をして先に横断させるようにしましよう。
・薄暮時は車に気づきにくいので、早めにヘッドライトを点灯して自車を目立たせましょう。
・高齢者は信号が変わっても横断しきれない場合がありますから、青に変わって先頭車両で発進していくときは、必ず渡り遅れた高齢者がいないかどうかを確認しましょう。
高齢者の方は動く赤信号だと思い注意深く行動することが大切です。
次に高齢者が安全に運転を続けるために注意するべきポイントをみていきたいと思います。
前の車の動きをよく見て、ゆっくりと停止し、一拍おいて発進しましょう。
前の車に追従走行しているときは、車間距離を十分にとるのはもちろんのこと、前の車の動きをよく見て運転しましょう。前の車に続いて停止するときは、前の車が速度を緩めたら、足をブレーキペダルへ移し、速度を落として車間距離を保ち、前の車が停止した後にゆっくりと停止できるようにしましょう。発進するときは、前の車が発進してから一拍おいて、ゆっくりと発進しましょう。
「かもしれない」と考え、適切な判断・操作を行えるようにしましょう
目の前で展開される状況を、瞬時に把握し判断できる情報処理能力は、加齢とともに衰え、他車の速度やカーブの大きさなどを見誤ったり、ペダルを踏み間違えたりしやすくなると言われています。「このまま右折すると対向車とぶつかるかもしれない」「思っているよりカーブはきついかもしれない」などあらゆる可能性を考え、「対向車が過ぎるまで待とう」「カーブ手前で十分に速度を落とそう」など適切な判断・操作を行えるように心構えをしておきましょう。
定期的に眼科検診を受けましょう
視野の狭まりや欠損は緑内障の可能性があり、自覚症状が無い場合もあります。視力検査はもちろんのこと、定期的に眼底検査を含む眼科検診を受け、問題があれば早期に治療を行いましょう。
車を買い替えるときは、自動ブレーキ・ペダル踏み間違い時加速抑制装置等、先進技術搭載の車を検討しましょう
車の先進技術は日々進化しており、ドライバーの運転をサポートし、安全を支援するシステムを搭載した車が実用化されています。中でも、自動ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載している車(サポカーS)は、高齢ドライバーにお勧めできる車です。自治体や自動車メーカーなどが、サポカーSをはじめ先進技術搭載の車の体験試乗会を開催しているところもあります。まずは試乗してみて良さを体感し、買い替えのときに検討しましょう。軽自動車やコンパクトカーでも、サポカーS機能もしくは同等の機能が付いている車があります。
雪道のでのトラブルに注意しましょう!
最近は寒波の影響で一日中凍るような寒さの日が続いています。北陸地域では大雪が降り道路での立ち往生や、スリップ事故、一酸化炭素中毒による死亡事故も発生しています。
山梨県はそこまで雪がたくさん降る地域ではないですがその分、雪道の運転に慣れていないドライバーがたくさんいると思います。今回は雪道での運転の注意点、万が一立ち往生などしてしまった時の対処法を紹介していきたいと思います。
雪道での注意点
・雪道をノーマルタイヤで走行することは極めて危険なので、スタッドレスタイヤやチェーンを必ず装着する。
・スリップによるトラブルの危険性があるため、急な車線変更、急ブレーキは厳禁。
・先行車との車間距離を多めにとる。
・発進時はアクセルをじわりと踏み込み、ゆっくり発進する。
・屋根に積もった雪はブレーキ時にフロントガラスへ雪崩を起こし視界不良となる危険性があるため、除雪してから運転する。
アイスバーンでの注意点
・アイスバーンは雪道以上に滑るので要注意。
・昼間に積もった雪が解けたときや、雨が降った後の冷え込みが強くなる夜間や明け方は、一見すると濡れたアスファルト路面のように黒く見えるのに、実は表面が凍りついている路面「ブラックアイスバーン」になる可能性があるため、注意が必要。
・「ブラックアイスバーン」では滑ることを前提にした慎重な運転(予測運転)が必要。発進、停止、カーブで「急」のつく動作は厳禁。
・風通しのよい橋の上や陸橋、トンネル出入口付近がもっとも危険。
雪道でスタックした場合は…
・タイヤがスリップしたり新雪にはまった場合は、ゆっくりとクルマを前後に動かしてタイヤ周辺の雪を踏み固めるようにする。
・道路脇に砂箱があれば、駆動輪の外周にこの砂を振りかける。
立ち往生してしまった場合
・一時間に一回は窓を開け換気をしましょう。
・ずっと同じ姿勢で座っているとエコノミークラス症候群の危険性が高まります。車内でも2時間に一回は足のストレッチを心がけましょう。
・マフラー周りが雪で埋まると車内に一酸化炭素が充満してしまいます。一酸化炭素は無臭で車内にいても気づかないことがあります。雪が降っている日は定期的にマフラー周りの雪を除雪しましょう。
雪道を走る前のチェックポイント
・幹線道路を中心にルート設計をする
幹線道路を中心にルートを設計するようにしましょう。地図上では2車線でも積雪の状態により1車線しか走行できないこともあります。カーナビを過信しすぎず、幹線道路を中心に走行しましょう。
・走行時間を多めに見積もる
余裕を持ったスケジュールでドライブしましょう。雪道では速度を抑えて走行したり、通行止めや交通事故の渋滞が発生するリスクが多くなっています。安心して運転できるよう時間に余裕をもって出発しましょう。
・天気予報を随時確認する。
目的地の天気の情報を数日前から収集しておくことでドライブのスケジュールを上手に決めることができます。当日の道路状況などはライブカメラの映像などで確認できるので上手く情報収集をしましょう。
雪道での運転は事故のリスクがかなり高くなります。雪の降っている時は外出を控えるの一番ですがどうしても外出しなければならないときはこころにゆとりをもって慎重な運転を心がけましょう。
無事故で新年を迎えましょう!
2021年12月中に発生した交通事故は1年で最も多い月になりました。特に重傷者数、死亡者数は他の月に比べて約1.4倍高くなりました。
今月は、12月に重大事故がどのように起きているかを踏まえ、どのような走行を心がけたらよいかをみてみましょう。
薄暮時での歩行者の発見の遅れや、焦るあまりの安全運転義務違反により重大事故が起きている12月は仕事や帰省、年末年始の準備などでせわしく運転するドライバーが多く、わずかな運転ミスが重大事故につながります。
2021年12月中の重大事故がどのような場所で起きているか死亡事故件数の割合をみると、市街地が多く、なかでも交差点やその付近が多くを占め、見通しのよい直線道路では1月~11月の平均より増加しています。事故の状況別でみると、人対車両が約4割と最も多くなります。その大半が道路を横断中の歩行者と衝突しています。法令違反別では、わき見や安全不確認など安全運転義務違反が多くなります。昼夜別の死者数の割合を比べると、夜間の方が多く、死者の年齢層をみると、昼夜ともに65歳以上の割合が高くなっています。
12月は日の入りが早く、夜の時間帯が長くなります。ことに交通量が多い市街地では、薄暗くなった道路を渡ろうとしている歩行者の発見が遅れる可能性があります。なかでも65歳以上の歩行者は、暗い服を着ていることが多く、薄暗くなると目立たなくなります。また、身体機能の低下により危険回避の行動がとりづらくなっている可能性があるので、ドライバーが気づいたときには接触を避けられず重大事故に至るおそれがあります。
さらにドライバー側は、忙しいと運転中につい先のことや他のことを考えてしまいがちで、運転から注意がそれたり、焦るあまり安全確認を怠ったりして、重大事故を起こす危険性が高くなります。
12月の運転を安全に行うために
忙しい12月を安全運転で過ごし、安心してお正月を迎えるためにはどうしたらよいか、一緒に考えてみましょう。
・走行するときは…
早めにヘッドライトを点けましょう
地域によって異なりますが、冬の季節は午後3時を過ぎると薄暗くなり始めます。「まだ明るい」と感じていても徐々に視界は悪くなっており、事故が起きやすい状態に至ります。薄暗い道路で歩行者を発見したときに、危険回避することができるように、早めにヘッドライトを点けましょう。
携帯電話やカーナビの確認、エアコンの操作は車を安全な場所に止めて行いましょう
走行中に携帯電話やカーナビなどに目を移すと、その間に歩行者が道路に出てくるなど前方の交通状況が一変する可能性があります。特に12月は歩行者も車も多く、1秒にも満たないわき見が重大事故につながります。常に前を向いて運転できるように、携帯電話やカーナビの確認、エアコン等の操作は、車を安全な場所に止めてから
行いましょう。
車間距離をあけ、法定速度を維持し、周囲の安全確認を行いましょう
12月は何かと忙しくなることが多く、ドライバーは不十分な車間距離や速度超過など不安全な運転をしがちになります。同様に歩行者も横断歩道がない場所でいきなり横断してくるなど、危険な行動をとることがあります。視界を確保するため車間距離を十分にあけ、法定速度を維持し、周囲の安全確認を行いましょう。
定期的に車内を換気し、休息をとりながら運転しましょう。
暖房が効いた車内は徐々に酸素が不足するため、長時間換気しないと脳に酸素が行き届かず眠気をもよおします。また、忙しいと心身ともに疲れがたまり、脳が休もうとしてウトウトすることがあります。運転するときは、漫然運転を防ぐために、定期的に換気や休息を行い、安全運転に努めましょう。
事前の準備は…
冬用タイヤやバッテリーの点検など事前の整備を行いましょう
12月になると日ごとに気温が下がり、突然初雪が降ったり路面が凍結したりしてタイヤが滑りやすい状況になり、ブレーキやハンドル操作に影響が出る危険性があります。また、冬は暖房を使用するのでバッテリーが上がりやすく、突然エンジンがかからなくなる可能性があります。12月になる前に車の点検整備を行いましょう。
冬用タイヤに付け替えましょう。
タイヤチェーンをケースから出して点検整備し車に乗せ、雪が降っても対応できるようにしましょう。
3年以上バッテリーの交換をしていない場合は、交換を検討しましょう(バッテリーの寿命は2~3年くらいです)。また、車を運転する前のバッテリー液の点検と補充も忘れずに!
ゆとりある走行計画を立てましょう
12月は交通量が多くなり、予定どおりに進まなくてイライラすることがあります。イライラや焦りは、安全確認不足や車間距離を詰めてしまうなど運転が雑になる可能性があります。
なるべく周囲が明るい午前中に出発し、薄暗くなるまでに戻れるように、あらかじめ時間にも心にもゆとりをもてる計画を立ててから運転しましょう。
12月は不注意での交通事故を減らし良い年を迎えられるようにしましょう!
自転車は「車両」です!
コロナ感染対策の一つとして自転車を利用する人や、免許返納後の移動手段として電動アシスト自転車を使い始める高齢者の方が増えてきているそうです。利用者が増えれば事故が増えます。今回は自転車事故の防止について紹介していきたいと思います。
自転車事故で特に多いのが対自動車の信号のない交差点での出会い頭事故です。自動車との事故は過失割合に関係なく自転車側に被害が集中します。重大な事故に繋がらないために自転車の安全な乗り方を今一度確認しましょう。
自転車事故の発生状況
自転車交通事故の件数、死傷者数は年々増加傾向にあります。そのうち死傷者の4割は若者と子供が占めています。安全不確認・一時不停止、信号無視が主な原因を占めており自動車との事故が8割以上を占めています。
自転車事故のパターン
自転車は道路交通法で自動車と同じ車両に含まれています。車両としての交通ルールを守らなければ自転車側も責任を問われます。自転車はどのような状況で事故に遭ってしまうのかみていきましょう。
パターン➀ 安全不確認(急な進路変更)自転車は機動性の高い乗り物なので車道を走っている際前方に駐車している車両や障害物があった場合スピードをそのままに進路を変更して車道中央付近を走行することがあります。この時後方の安全を確認しないと乗用車に後ろから追突され事故に繋がってしまいます。パターン② 一時不停止
自転車事故はこのパターンが最も多い事故になります。
信号のない見通しの悪い交差点で自転車が交差点に進入したところ、自動車にぶつかってしまう出合い頭事故が多発しています。原因は自転車の一時停止の標識を無視して起きる場合がほとんどです。自転車側は「車両」という事を自覚して運転しなければこのような交通事故に繋がってしまいます。
パターン③ 信号無視
自転車側が信号無視をして交差点に進入し起こる事故も少なくありません。
自転車側が「信号は赤だけど自分が渡れば自動車は止まってくれるだろう」と思いこみ事故が起きてしまいます。
パターン④ 歩道上での歩行者との接触
この事故は自転車側は車道を走行していないことが原因にあります。自転車はやむを得ず歩道を走ることもあるかもしれませんがスピードを緩めず走っているとこのような事故に繋がってしまいます。
自転車の安全な乗り方
1・自転車は原則車道を通行!
自転車は車両に区分されるので原則車道を通行しま
しょう。
2・車道は左側を通行!
自転車は車道の左側を通行しなければ対面する自動
車や自転車にとって危険になります。
3・歩道は歩行者優先で車道よりを徐行
自転車も例外的に歩道を通行できることがありま
す。しかし歩道は歩行者優先の為、車道側を徐行し
て通行しなければなりません。
4・安全ルールを守る
当たり前のことですが、二人乗りをしない、並列走
行をしない、飲酒運転をしない、夜間はライトを点
灯する、信号を守る、一時停止をする等の基本的な
ルールを守らなければ事故に繋がってしまいます。
5・子供はヘルメット着用
自転車乗車中の事故による被害を軽減させるために
ヘルメットを装着しましょう。
自転車は「車両」に分類されている為、交通ルールを守らないと事故へつながるリスクが高くなる乗り物です。手軽に乗れる乗り物ですが時に相手に被害を与えてしまったり自分への被害も大きいものになる可能性を忘れず正しく乗ることを心がけましょう。
自賠責保険と任意保険の違いをご存知ですか?
交通事故に遭ってしまった際に使うことになるのが自賠責保険と任意保険です。みなさんは自賠責保険と任意保険の内容の違いは理解していますか?今回は自賠責保険と任意保険の違いについて紹介していきます。
自賠責保険について
自賠責保険は、交通事故被害者の救済を目的として、自動車などの運転者に加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険の補償は、人の死亡やけがが対象です。ただし、眼鏡や服といった、当事者の身につけているものの破損は、人身事故の一部として扱うので、自賠責の補償対象に含まれます。
自賠責保険と任意保険の違い
自賠責保険は、車などを運転する全ての人が加入しなければならない保険です。重要なことは、人身事故が起きた時、初めに適用されるのが自賠責保険であることです。
損害額が確定したら、まずは自賠責保険で補償することになります。しかし、自賠責だけでは足りない部分があった場合、その差額を補償するのが任意保険の役割となります。
自賠責保険は加害者も被害者も請求可能である
自賠責保険のもう一つの特徴として、被害者だけでなく加害者にも、保険金を請求する権利があるという点があげられます。
被害者請求は、交通事故でけがを負った被害者は加害者が加入している自賠責保険の会社に対して、保険金の支払いを直接請求できます。
反対に、加害者側が自賠責保険を請求する加害者請求も可能です。この場合は、はじめに被害者への損害賠償を完了させてから、自分が加入している自賠責保険会社に保険金の支払いを求めることになります。
自賠責保険と任意保険における過失割合の違い
自賠責保険や任意保険には、状況ごとの過失割合が設定されています。自賠責保険と任意保険の、過失割合の考え方の違いや、保険金にどのように影響を与えるのかをみていきましょう。
交通事故による過失割合の定義
交通事故における過失割合とは、被害者と加害者それぞれが交通事故で被った損害に対して、相手方の責任がどれだけあるかを示すものです。
ほとんどの交通事故では、加害者だけでなく、被害者にも安全確認の不足などの原因があります。過失割合は、これを比率として数値化し、保険金の支払い額の修正要素とするために使われています。
具体的には、被害者側の過失に対する責任として、加害者に請求できる賠償金の金額が過失割合に応じて減額されます。過失割合が支払総額に影響するという点では、自賠責も任意保険も基本的には共通している内容です。
自賠責保険の過失割合
自賠責保険では、被害者の過失割合が7割を超えた時のみ減額(重過失減額)されます。過失割合が7割に満たない場合は、満額での支給です。
過失割合による自賠責の減額率は、死亡または重篤な後遺障害が残った場合で最大5割です。一般的な傷害事故では、2割程度の過失割合が計上されます。
任意保険の過失割合
一方、任意保険では、被害者の過失割合に応じて支払額を減額(過失相殺)します。例えば、被害者の過失割合が2割なら20%、7割なら70%が支払額から減額されるということです。
過失相殺では、交通事故の種類が死亡事故や後遺障害事故、通常の傷害事故のどれであっても過失割合への影響はありません。仮に、総額120万円の保険金請求権に対して、被害者の過失割合が5割であれば、実際の請求額は60万円となります。
こうしてみていくと、重過失減額のしくみがある自賠責保険は、任意保険に比べて、過失割合の影響を受けにくい保険だということができます。
ただし、また、被害者の過失割合自賠責保険で補償されるのは人身事故に限られ、物損の補償は過失割合に関わらず対象外です。が100%の時は、自賠責保険を請求することはできなくなります。
自賠責保険に慰謝料を請求する方法と支払限度額
次に、自賠責保険会社に慰謝料を請求する方法を見ていきましょう。自賠責から支払われる保険金の限度額は、被害者に障害や後遺障害がある場合と、死亡した場合で変わってきます。
被害者請求で自賠責保険に請求する
被害者が自賠責保険を請求したくても、交通事故による入院などで収入が途絶えてしまった場合は、生活が行き詰ってしまいます。しかし自賠責保険は、損害額が確定する前に請求することはできない決まりです。
こうした事態を防ぐため、自賠責の被害者請求には、保険会社に損害賠償額の一部を先に渡す「仮渡金制度」が認められています。仮渡金は、死亡事故で290万円、傷害は5万円~40万円です。
自賠責保険による支払限度額【傷害・後遺障害】
交通事故により傷害を負った場合の、自賠責保険での支払限度額は、被害者1名あたり最大120万円となります。この金額は、治療費や入院中の諸経費、診断書などの費用だけでなく、慰謝料や休業損害、交通事故証明書発行手数料も含めた総額です。
また、後遺障害による損害では、その後遺障害の等級や介護の必要性によって、慰謝料や逸失利益を含めた支払限度額が変わってきます。
自賠責保険による支払限度額【死亡による損害】
一方、死亡による損害では、被害者一人あたりの支払限度額は3,000万円となっています。この金額は、逸失利益や慰謝料、葬儀費用を含めたものです。
また、交通事故から死亡までに、被害者が負った傷害による損害はこの費用には含めず、最大120万円まで別途支払われます。被害者の受けた損害額が120万円を超える場合は、差額を加害者が加入する任意保険会社に請求します。
自賠責保険は被害者の過失割合が高いときに有利である
自賠責保険は、被害者側の過失割合が高い場合でも有利な制度として作られていることが分かりました。被害者・加害者のどちらにせよ、交通事故の当事者にならないのがベストです。
しかし、自分が被害者となった交通事故で過失割合が高いようであれば、自賠責保険の請求を考慮するのも一つの方法ではないでしょうか
車間距離に気をつけましょう!
道路を走行するときは、同じ車線を走る前の車が急停止したときに追突を回避できるよう車間距離を保たなければいけません。みなさんは十分な車間距離を保っていますか?
今回は、車間距離が短いことにより起きる交通事故やトラブルを通し、十分な車間距離を保つためにはどうすればよいのかをみてみましょう。
短い車間距離は追突事故を起こす危険性と、あおり運転に間違えられる可能性があります
車間距離が短いと、前の車が急停止したときに追突事故を回避できない危険性があります。慣れや経験不足から周りに流されたり、今だけは大丈夫と思い込んだりして車間距離が短くなっている方もいるのではないでしょうか。運転経験が豊富なほど適切な車間距離を忘れ、自分の感覚による車間距離へと置き換わっている可能性があります。若い世代はもとより中高年層も、運転に慣れ過ぎず安全意識をもって適切な車間距離を把握することが大切です。
また、短い車間距離は、前の車に「あおられてる?」と思わせる可能性があります。警察庁のあおり運転に関するアンケートで回答したドライバーのうち、約35%があおり運転の被害経験があると答えています。その被害内容は「後方からの著しい接近」が約82%と最も多くなりました。自身にあおる意思が無くても、短い車間距離は前の車に無用な不安やいらだちを与え、場合によってはトラブルに発展する危険性をはらんでいます。
適切な車間距離とは、前の車が急停止したときに追突しないよう安全に停止できるだけの距離を保つことをいいます。一般道路では40km/hの速度での停止距離は約22m、高速道路では80km/hの速度での停止距離は約80mが必要とされますが、車を運転しながら距離を測ることは容易ではありません。では、十分な車間距離を把握するためにはどうしたらよいのかをみてみましょう。
「ゼロイチ・ゼロニ」と2秒数える車間時間を利用して車間距離を確認しましょう
車間距離測定実験によると、プロドライバーが走行した車間距離を時間に換算して「車間時間」を算出したところ、安全を感じ始める距離が約1.5秒、近すぎるとも遠すぎるとも感じない走りやすい距離が約1.8秒という結果でした。一方、統計的には車間時間が2秒以内での事故は死亡事故等の重大事故が多く、2秒以上離れていると大きな事故となっていないことが示されています。実験結果と統計的事実から、安全で走りやすいと感じる車間時間の1.8秒では実際には安全とは言えず、前の車がある地点を通過してから2秒経った後で、自分の車がその地点を通過する距離が適切な車間距離になると考えられます。
疲れや天候の悪化など運転時の状況によっては、車間距離を長くとるようにしましょう。
車が停止するまでには、運転者が危険を感じてからブレーキを踏み、ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離(空走距離)と、ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)とを合わせた距離(停止距離)を必要とします。
身体が疲れているときは、危険を感じてブレーキを踏むまでの時間がかかるため空走距離が長くなるおそれがあります。いつもより車間距離を長めにとるようにしましょう。
雨天で路面が濡れているときやタイヤがすり減っているとき、重い荷物を載せているときや坂道で走行するときは、ブレーキの効きが弱くなり制動距離が長くなることがあるので、道路条件の良いときに比べて2倍の車間距離をとるようにしましょう。