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車間距離に気をつけましょう!
道路を走行するときは、同じ車線を走る前の車が急停止したときに追突を回避できるよう車間距離を保たなければいけません。みなさんは十分な車間距離を保っていますか?
今回は、車間距離が短いことにより起きる交通事故やトラブルを通し、十分な車間距離を保つためにはどうすればよいのかをみてみましょう。
短い車間距離は追突事故を起こす危険性と、あおり運転に間違えられる可能性があります
車間距離が短いと、前の車が急停止したときに追突事故を回避できない危険性があります。慣れや経験不足から周りに流されたり、今だけは大丈夫と思い込んだりして車間距離が短くなっている方もいるのではないでしょうか。運転経験が豊富なほど適切な車間距離を忘れ、自分の感覚による車間距離へと置き換わっている可能性があります。若い世代はもとより中高年層も、運転に慣れ過ぎず安全意識をもって適切な車間距離を把握することが大切です。
また、短い車間距離は、前の車に「あおられてる?」と思わせる可能性があります。警察庁のあおり運転に関するアンケートで回答したドライバーのうち、約35%があおり運転の被害経験があると答えています。その被害内容は「後方からの著しい接近」が約82%と最も多くなりました。自身にあおる意思が無くても、短い車間距離は前の車に無用な不安やいらだちを与え、場合によってはトラブルに発展する危険性をはらんでいます。
適切な車間距離とは、前の車が急停止したときに追突しないよう安全に停止できるだけの距離を保つことをいいます。一般道路では40km/hの速度での停止距離は約22m、高速道路では80km/hの速度での停止距離は約80mが必要とされますが、車を運転しながら距離を測ることは容易ではありません。では、十分な車間距離を把握するためにはどうしたらよいのかをみてみましょう。
「ゼロイチ・ゼロニ」と2秒数える車間時間を利用して車間距離を確認しましょう
車間距離測定実験によると、プロドライバーが走行した車間距離を時間に換算して「車間時間」を算出したところ、安全を感じ始める距離が約1.5秒、近すぎるとも遠すぎるとも感じない走りやすい距離が約1.8秒という結果でした。一方、統計的には車間時間が2秒以内での事故は死亡事故等の重大事故が多く、2秒以上離れていると大きな事故となっていないことが示されています。実験結果と統計的事実から、安全で走りやすいと感じる車間時間の1.8秒では実際には安全とは言えず、前の車がある地点を通過してから2秒経った後で、自分の車がその地点を通過する距離が適切な車間距離になると考えられます。
疲れや天候の悪化など運転時の状況によっては、車間距離を長くとるようにしましょう。
車が停止するまでには、運転者が危険を感じてからブレーキを踏み、ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離(空走距離)と、ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)とを合わせた距離(停止距離)を必要とします。
身体が疲れているときは、危険を感じてブレーキを踏むまでの時間がかかるため空走距離が長くなるおそれがあります。いつもより車間距離を長めにとるようにしましょう。
雨天で路面が濡れているときやタイヤがすり減っているとき、重い荷物を載せているときや坂道で走行するときは、ブレーキの効きが弱くなり制動距離が長くなることがあるので、道路条件の良いときに比べて2倍の車間距離をとるようにしましょう。
秋の交通安全運動実施中です!!
9月21日から秋の交通安全運動が始まりました。
山梨県では6つの重点を掲げ交通事故ゼロを目指しています。
~秋の交通安全運動の重点~
➀子供と高齢者の安全な通行の確保
②高齢運転者の交通事故防止
③夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
④全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
⑤飲酒運転の根絶
⑥二輪車の交通事故防止
重点を6つとする趣旨は
➀次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが 重要であるにもかかわらず,依然として道路において子供が危険にさらされ ていること,また,高齢者の交通事故死者数が,交通事故死者数全体の約半 数を占め,その減少が強く求められていること
②高齢運転者による重大交通事故が発生していること
③秋口における日没時間の急激な早まりとともに,例年,夕暮れ時や夜間に は,重大事故につながるおそれのある交通事故が多発し,歩行中・自転車乗 用中の死亡事故が増加すること
④自動車乗車中における後部座席シートベルトの着用率やチャイルドシート の使用率がいまだ低調であること
⑤重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を 絶たないこと
⑥秋の行楽シーズンを迎え,二輪車の通行量が増えることから二輪車の交 通事故が予想されること
となっています。
当院周辺は自転車を使う学生が多く細い道が多いため交通事故が起こりやすい地域です。今回の交通安全運動で改めて交通ルールを見直して思いやりのある運転を心がけましょう!
ドライブレコーダーの点検は行っていますか?
皆さんの車にはドライブレコーダーは付いていますか?今では普及率が50%を超えて2人に1人以上がつけているそうです。
皆さんは、ドライブレコーダーの映像をチェックしたりしていますか?実はドライブレコーダーを付けた後も色々気を付けないといけないことがあります。
①録画動作確認
最初にレコーダーを付けた頃は、たまにSDカードを取り出して中を見たりしたでしょうが、最近は確認していないという方が多いと思います。
レコーダーは動いていても、うまく録画できていない!事故に遭ったときにそんな状態では付けている意味がありません。
数カ月に1度はカードを取り出して、録画ファイルの確認を行いましょう!
②SDカードの交換
一度カードをセットしておけば、そのままずっと使えると思っている方も多いでしょう。
しかし、実はカードは消耗品で、定期的に交換してあげる必要があります。
レコーダーでは頻繁に動画を撮影し、それを何度も何度も上書きして使っているため使用頻度がとても多いんです。
そうなるとカードは非常に酷使されるため、他の電子機器での使用よりカード寿命は短いと考えた方がよいでしょう。
カードの性能にもよりますが、1~2年位をめどに交換するよう心がけましょう。
③今の時期には熱対策
夏場の暑い時期は車中温度が70度を超えることがあります。ドライブレコーダーは精密機器なので高温には弱く、いつの間にか壊れていた!なんて事態もありえるでしょう。
それを防ぐためにはドライブレコーダーやSDカードを耐熱性の高いものにする、サンシェードやカバーで直射日光を防ぐ、ヒートシンクを付けて熱を放出しやすくする、など様々な対処法があります。
今の時期はすぐに車内がサウナ状態になってしまいます。SDカードも本体も、シッカリと管理して万が一の事態に備えましょう!
帰省シーズン!交通量増加による事故に注意!
今年も早くも8月を迎えました。最近ではコロナウイルスの感染急拡大により全国の最多感染者数が日に日に更新されています。しかし今までとは違い、行動制限が発表されることはなく経済活動を維持するという声明がありました。これからお盆が近づくにつれ帰省をする方は多いと思います。今年はコロナウイルスの影響で公共交通機関を避けて車での移動を考えている方は多いのではないでしょうか?今回は交通量が増えるときの高速道路、一般同の注意点を紹介していきます。
高速道路編
・渋滞時の追突事故に注意!
帰省のシーズン中、各地の高速道路で大規模な渋滞が発生しやすくなります。渋滞の原因は坂道であったり、トンネルの出入り口付近、カーブなど車の速度が落ちやすい場所で発生しやすいです。渋滞に差し掛かったらハザードランプを点滅させ後続車両に渋滞があることを伝えましょう。
・逆走車に注意!
近年、全国的に交通量が増える季節に高速道路の逆走が後を絶ちません。逆走と聞くと高齢ドライバーを思い浮かべるかもしれませんが65歳以上の逆走件数は全体の約6割で残りの4割は65歳未満の高齢ではないドライバーに発生している状況です。
高速道路の逆走事故は通常の事故と比べて死傷事故が約5倍、死亡事故が約40倍と重大な事故に繋がります。逆走が起きやすい場所はインターチェンジ、SA・PAと本線の合流部分で発生しやすくなります。
若いドライバーで多い逆走は目的のICを通り過ぎ、パニックになった際に逆走してしまう事例が多いです。どのような理由でも高速道路上の逆走は危険ですので絶対にしてはなりません。もし、ICを通り過ぎてしまった場合は次の料金所の一般レーンで申請すれば超過料金がかからず目的のICまでの道のりを説明してくれるので焦らず次の料金所まで運転しましょう。
一般道編
・渋滞の疲労による交通事故に注意しましょう!
高速道路と同じくこれからの季節一般道も渋滞が発生すると思います。一般道の場合は歩行者、自転車などにも注意を向けなければなりません。渋滞で集中力が落ちている時に歩行者、自転車などの急な飛び出しがあるかもしれません。目的地まであと少しでも疲れを感じたら休憩を取るようにしましょう。
・住宅街での飛び出しに気をつけましょう!
夏休み中の住宅街では子供が遊びに夢中で道路に飛び出してしまうことがあるかもしれません。特に信号のない交差点付近での出会いがいら事故は多発しており注意が必要です。
7月、8月は一年の中でも交通事故の多い月です。以上の注意点を踏まえ交通事故を防止し、楽しい夏休みを送りましょう!
夏休みの交通事故に気をつけましょう
暑さもだんだん厳しくなり夏休みの季節が近づいてきました。今年は去年と違い行動制限も緩和され久しぶりの旅行や帰省をしやすくなり、各地で交通渋滞、事故が去年より多く発生しやすくなると思います。今回は夏休みに起こりやすい交通事故を防止するために気をつけるべきことを紹介したいと思います。
1.渋滞による事故に気をつけましょう
夏休みは交通量が増え自然渋滞が発生します。低速で運転を続けているとドライバーの集中力が落ち、事故が発生しやすくなります。また、ガラスから差し込む日光で体力が奪われていきます。渋滞にはまる前にこまめな休憩を取ることが大切です。可能であればドライバーを交代しながら運転しましょう。渋滞に差し掛かった場合は早めにハザードランプを点け後続車に渋滞が起きていることを伝えると交通事故の防止に繋がります。
2.夕暮れ時は早めにヘッドライトを点けましょう
日没の一時間前後は暗くなりはじめ、視界が悪くなってきます。夏休みは祭りや花火大会など夜に外出する人が増える時期です。その為早めのヘッドライトの点灯は自分の存在を相手に伝えるためにとても重要な役割をしてくれます。
3.子供との接触事故に注意しましょう
夏休みの期間中は平日の昼間など、普段子供を見かけない時間帯でも子供を見かけることが増えると思います。普段人通りの少ない道や、公園の近く、信号のない交差点などでは子供の急な飛び出しに注意しましょう。
4.飲酒運転は絶対にやめましょう
海やレジャーに出かける機会が増えると思います。開放的な気分になりつい、お酒を飲んでしまうことがあります。「運転するまで時間があるから大丈夫だろう」「汗をかいてアルコールが抜けるだろう」と安易な考えで運転すると重大な事故を起こしかねません。アルコールは短時間で抜けるものではないので運転をする予定のある方は絶対に飲酒をしないようにしましょう。
交通事故の多くが一瞬の注意不足、操作ミスで発生します。せっかくの夏休みの思い出が悲しいものにならないよう、1人1人意識しながら交通事故防止に努めましょう。
子供を交通事故から守りましょう!
新年度が始まり早くも2カ月が経過しました。子供たちも新しい環境に慣れ、登校・下校時に余裕が出たり、友達と外で遊んだりと活発に活動することが増えてきているのではないでしょうか。今回は子供の交通事故についてドライバーが気をつける点、子供たちが気をつけなければならない点を紹介していきたいと思います。
登校・下校時の注意点
・止まっている車の陰から渡らない。
止まっている車の後ろから道路を渡ると反対車線から来る車が視認できないので事故の原因となってしまいます。
・車が通りすぎても急いで渡らない
車が通り過ぎた後急いで道路を渡ろうとすると反対車線からの車が急にやってくるかもしれません。近道になるかもしれませんが、車の行きかう道路は渡らず、横断歩道を渡るようにしましょう。
・横断歩道で止まらない車に注意
信号のない横断歩道を渡ろうとしている際に手前の車が止まり渡ろうとしても反対車線の車が止まってくれるとは限りません。信号のない横断歩道を渡る時は左右の車が止まったことを確認してから渡るようにしましょう。
・歩道を走る自転車に注意しましょう。
歩道は歩行者優先、自転車は車道を走るというルールがありますがスピードを落とさず歩道を走る自転車もいるので追突を防止するためにも縦一列で歩くようにしましょう。
友達と遊んでいる際に気をつける点
・道路には絶対に飛び出さない
公園でボール遊びなどをしている際にボールが道路に転がってしまうことがあるかもしれません。子供が遊びに行く前に道路で遊ぶこと、飛び出すことの危険性をしっかり伝えてあげましょう。
・駐車場では決して遊ばない
子供たちからみたら駐車場は広く障害物が多いので鬼ごっこやかくれんぼをしたくなってしまう場所になります。遊びに夢中になって急に発進する車に気づかず事故を起こしてしまう可能性があります。
子供の交通事故の多くが急な飛び出しによって発生しています。改めて登校・下校時、遊びに行く際の危険な場所、ルールを確認し交通事故を防ぐことが重要です。
また、ドライバーの方は常に「かもしれない運転」を心がけ子供の安全を守りましょう。
高速道路上の事故を防ぎましょう!
暖かい日が多くなりお出かけ日和の日が続いています。先月から県民割を拡大し、隣県割、地域ブロック割などの制度がスタートしています。これにより高速道路を利用して旅行に出かける方もいると思います。今回は高速道路を安全に走行するために気をつけることを3つ
紹介したいと思います。
1.高速道路上での故障に注意!
高速道路は一般道と違い時速100km近い車が行き交っています。そんな中で交通事故を起こすと重大事故になりかねません。平成29年度中の高速道路事故の原因第一位はタイヤの故障で全体の約55%を占めています。次いで潤滑油のトラブルが約5%になります。
高速道路ではタイヤの車両トラブルが圧倒的に多い傾向があるとわかると思います。
高速道路を使う予定のある方は事前にタイヤの摩耗や、空気圧といった点検を行うことで故障や、事故を防止することができます。
2.歩行者に注意!
高速道路上には歩行者がいないと思いがちですが、人が車に引かれてしまう事故は少なくないのです。
事故や故障の際に高速道路上に出てしまい、後続車にひかれてしまうというケースがあり、運転者側も路肩等に停止している車を見かけたら速度を落とすなど、注意して運転する必要があります。
また、もしやむを得ず停車した場合は路肩に移動し、一般の道路の感覚で路上で行動しないように注意しなければなりません。発煙筒や三角表示板などの停止表示器材を設置し後続車両へ注意を促しましょう。また、むやみに路肩を歩かず、ガードレールの外側など安全な場所に避難するようにしましょう。
3.全席シートベルトは必ず着用しましょう!
シートベルトを着用していないと車外放出事故に繋がる可能性が上がり、死亡事故になる可能性が高くなってしまいます。
高速道路でのシートベルト着用は全席で義務化されていますが、2021年の統計で運転席、助手席のシートベルト着用率は90%以上でしたが、後部座席は約75%となっており、低い値となっています。後部座席でシートベルトを着用せずに交通事故に遭った場合、車外放出の他に前席同乗者への加害などの危険性があります。シートベルトを着用することで、車外放出による死亡事故を減らすことができます。
高速道路での交通事故を無くすために運転前には車の点検、整備を定期的に行い、同乗者にはシートベルト着用を促すなど安全対策が大切になってきます。
自転車との交通事故に注意しましょう!
車を運転していている時、自転車が急に飛び出してきたり、自転車の発見に遅れヒヤっとした経験はありませんか?実は2020年の山梨県の中高生自転車交通事故件数は全国6位と非常に多くなっています。自転車との交通事故は自動車の速度がそんなに出ていない場合でも相手の打ちどころが悪いと重大な事故になりかねません。
そこで、今回は自転車との交通事故を防ぐためのポイントを紹介していきたいと思います。
自動車と自転車の事故の発生状況をみると、交差点内の出会いがしら事故が半数以上を占めており、特に信号機や標識が整備されていない交差点での事故が多くなっています。
死亡事故の発生状況をみてみると、昼間の追突事故件数は全体の30%に対し夜間は62%と約2倍の件数となっています。その原因として、夜間ではドライバーの視界が悪くなり自転車の視認が遅れスピードが出ている状態で自転車に追突し、死亡事故に至ると言われています。
当院のある酒折地域は中学生、高校生、大学生が多く、細い道路も多いため自転車との事故が起こりやすい地域です。
自転車との事故を回避するために事故が発生しやすい交差点、夜間の運転、自転車の追い越しの際の注意点を紹介していきます。
~交差点を通過する際の注意点~
・信号のある交差点
信号が青に変わったらすぐに発進せずに周囲から自転車が交差点内に侵入してこないかを確認してから徐行で通過しましょう。
・信号のない交差点
信号がなく、見通しの悪い交差点では止まれの標識が無くても一時停止を行い安全確認を行いましょう。次に少し前進し、左右の道路の安全が確認できる場所で停車しゆっくりと進行しましょう。
~夜間の走行~
夕方、夜間は自転車の発見が遅くなります。日が沈み始め周囲が暗くなってきたら早めにヘッドライトをつけることを心がけましょう。
また、自転車を運転する方は事故を防ぐために反射板がついているか、ライトはしっかり点灯するか確認しましょう。
~自転車を追い越すとき~
自転車を追い越すときは急に飛び出してくることを想定して、減速して自転車との間隔をあけて通過しましょう。自転車が急に車道に飛び出す可能性がある場合は減速し、自転車との間隔をとるか、ときには一時停止して自転車を先行させることも大切です。
最近は自転車をスマホを見ながら運転したり、イヤホンをつけて運転している方が増えているので車の存在に気付かず突然道路を横断する恐れがあります。
もうすぐ新年度になり自転車通学に慣れない学生や、新しい通学路を使う学生が増えてきます。この時期は一年の中で最も自転車事故が多くなります。ドライバーの皆さんは安全運転をし、交通事故を防ぎましょう。
花粉症シーズン到来!薬の副作用に注意!
花粉症を患っている方は最近症状が出てきて辛い時期かと思います。多くの方は薬を飲んで症状を抑えたりしているのではないでしょうか。しかし、何気なく飲んでいる薬でも眠くなりやすい成分が入っていると運転に支障をきたし、交通事故に繋がる恐れがあります。
車の交通事故件数のTOP5は「安全不確認」「わき見運転」「動静不注意」「漫然運転」「運転操作不適」と、どれも集中力低下が原因で起こる事故です。
薬を服用すると眠たくなり、頭がぼーっとして集中力が低下してしまうものもあり服用には注意が必要です。
さらに道路交通法第66条に「何人も、過労、病気、薬物の影響、その他の理由により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と記載されています。
もし、薬を服用した状態で交通事故を起こしてしまうと保険金が支払われない可能性があります。
車を運転する方は薬を処方してもらうときは集中力低下や、眠くなりやすい成分が入っていないものを処方してもらい、市販薬を買う場合は薬局の薬剤師に相談し副作用のないものを購入するようにしましょう。
また、持病があり、薬の用法、用量を適切に守らないと交通事故を起こしてしまう危険性があります。例えば高血圧の方の場合は降圧剤を服用せずに運転すると、運転中に緊張状態になった際、脳や心臓に負担がかかり、突然脳内出血や、心筋梗塞を起こす恐れがあります。
糖尿病の薬を飲んでいる方は、食事をとらない上、薬の服用をせずに運転をすると低血糖になり運転中に意識がもうろうとする場合があります。
薬を服用しているドライバーは処方薬の内容を理解し、用法、用量を守り、適切に服用することが大切です。
酒気残りに注意!
皆さん「酒気残り運転」という言葉をご存知でしょうか?酒気残り運転とはお酒を飲んだ翌日に酔いの自覚が薄いにもかかわらず体内にお酒が残っている状態を指します。
一晩寝ればアルコールが抜けて運転ができるだろうと思っている方は多いと思います。しかし、アルコールは1時間当たり4g程度しか分解されないことが分かっています。アルコール度数5%、500mLのビールを飲むとすべて分解するのに5時間もかかってしまいます。
飲酒運転事故のうち酒気残りが原因の事故は思いのほか多いのです。平成30年の飲酒運転交通事故による内訳では酒気帯び運転の約75%に次いで酒気残り運転が約20%と続いており、酔いの自覚のないドライバーが事故を起こすケースが多くなっています。コロナ禍になってからは家飲みを楽しむ人が増え、夜遅い時間までお酒を飲み、翌朝の運転で事故を起こすケースが増えてきています。
翌日運転することがわかっている場合は飲む時間と量をきちんと把握しながらお酒を飲むことが重要です。
勘違いしやすい酔い覚まし方法
・アルコールには入眠効果があり、お酒を飲み、寝ると起きた時にはすっきりしているかもしれません。しかし、睡眠中はアルコールの分解速度は大幅に遅くなるので睡眠を取ったからと言って安心できません。
・水を飲んだり汗をかけばアルコールが抜けるのが早くなると感じることがあると思います。しかし水を飲んだり汗をかいても減るアルコールの量はごくわずかで効果的とは言えません。
酒気残りを防ぐには
・寝酒の習慣を控える
アルコールは入眠までの時間が短くなるが睡眠が浅くなるデメリットがあります。寝酒を続けているうちに寝酒をしないと寝られなくなったり、酒の量を増やさないと寝られなくなり、結果としてアルコール依存症に至ることもあります。
・飲み始めの時間と飲酒量を把握しましょう。
翌朝に運転することがわかっている場合は運転を始める前にアルコールの分解を終える必要があります。その為に何時から飲み始めたか、どの程度飲んだかを把握する必要があります。
酒気残りは自覚が少ないため、以上のことを気をつけながら交通事故を防ぎましょう!