最近テレビなどで高齢者の自動車事故が大々的に取り上げられているニュースを見たことがある方は多いと思います。このようなニュースが多いと高齢ドライバーに悪いイメー
・・・(続きはこちら) 最近テレビなどで高齢者の自動車事故が大々的に取り上げられているニュースを見たことがある方は多いと思います。このようなニュースが多いと高齢ドライバーに悪いイメージがつきがちですが令和4年度の年代別の交通事故件数を見てみると70歳以上のドライバーと16歳~24歳のドライバーでは交通事故件数がほぼ同じです。さらに細かく見ると16歳~19歳の交通事故件数は全体と比べ2倍以上多くなっています。最近では交通事故と聞くと高齢ドライバー、免許返納などを想像する方も多いかもしれませんが実は若年者の方が交通事故件数は多いのです。
若年ドライバーの事故原因
若年者の交通事故を人的要因別でみてみると「前方不注意」が最も多く、「安全不確認」が続き「発見の遅れ」だけで全体の7割を超えます。同乗者との会話に気をとられすぎて安全な運転に必要な正しい判断をする時間が取れず、発見の遅れにつながり事故に繋がる恐れがあります。
若年ドライバーが事故を起こすケースとは
若年ドライバーの事故で特に多いケースを見ていきたいと思います。
多い順に「居眠り運転」「雑談等をしていた」「テレビの操作等」「携帯操作」となっています。
運転経験も社会的経験も浅い若年ドライバーは、「寝不足が居眠り運転につながる」と分かっていても夜更かししたり、「運転中に雑談や携帯電話等の操作は危険だ」ということを知っていても助手席の人と話し込んだり、着信音が鳴れば携帯電話に目をそらしたりするなど、危険に対する認識が甘い可能性があります。さらに「メールチェックしたが、運転には問題なかった」というたまたま運の良い体験が「このくらい大丈夫」と常習化していくおそれがあります。運転と関係の無い行動をとって運転に集中しないことが、いかに危険なのかを理解する必要があります。
若年ドライバーの事故を防ぐには
・眠気や疲労がある場合は無理をせず休憩をとる
睡眠を十分にとっていても長時間の運転や単純な運転操作が続く道では眠気を伴うことがあります。眠気や疲れを感じたら運転を中止するか、駐車場などで休憩をとりましょう。
・携帯電話やカーナビ等の操作は車を止めて行いましょう
運転中に携帯電話の操作やカーナビの操作を行うと少し目を離した隙に自転車や歩行者の飛び出しに対応できず事故に繋がります。
携帯電話やカーナビ等の運転に関係のない操作は、車を安全な場所に止めてから行いましょう。
一時停止する場所や車線変更をするときは周囲の安全を確認しましょう
・一時停止の標識や停止線がある交差点では必ず一時停止をし、安全を確認しましょう。
車線変更するときは周囲の車との車間距離をしっかりと確認してからにしましょう。
・時間にゆとりを持ち、いち早く危険を発見できるようにしましょう。
時間に余裕のないドライバーは焦ったり周囲に注意が向かなかったり安全確認がおろそかになったりすることがあります。
出勤・通学時はもちろん、お出かけする際も時間に余裕をもって行動することが大切です。時間に余裕を持つといち早く危険を回避できたり、冷静な判断がしやすくなります。
万が一時間に遅れそうになっても危険な運転は避け安全運転で目的地まで運転しましょう。